2026/01/17

職務経歴書はどこまでさかのぼる?古い職歴の省略リスクと書き方

「職務経歴書には20年前の職歴も書くべき?」
「転職回数が多くて書ききれない……」

と悩む方は多いですが、結論から言うと、職務経歴書にはこれまでの職歴を「原則すべて」記載する必要があります。

勝手な判断で省略すると、空白期間を疑われたり経歴詐称のリスクが生じたりするためです。ただし、すべての経歴を詳細に書く必要はありません。

この記事では、採用担当者に評価される「古い経歴の上手なまとめ方」や「年代別の記載目安」を具体的に解説します。この記事を読めば、キャリアの長さを武器に変える、スッキリと読みやすい書類が作れるようになります。

 

職歴をすべて書くべき3つのリスク回避

「直近だけ書けばいい」と判断するのは危険です。すべて網羅することで、採用担当者の以下の懸念を払拭できます。

■「空白期間」のネガティブな推測を防ぐ
記載がない期間は「何もしていなかった(無職)」とみなされ、就業意欲を疑われる原因になります。

■ 履歴書との「整合性」を保つ
履歴書には全社歴を書くのがマナー。職務経歴書と内容が食い違うと「情報の正確性」に疑問を持たれます。

■「経歴詐称」のリスクを排除する
意図的でなくても、特定の期間を隠したと判断されると、入社後にトラブルや解雇理由になる恐れがあります。

企業によって“重視する過去”は違う

たとえば、以下のように“古い経歴”が重視されるケースもあります。

▷ベテラン層向けポジション :マネジメント経験の源流を知りたい
▷異業種歓迎求人 :他業種での経験や接客スキルが活きる
▷人柄・価値観重視の企業 :キャリアの変遷を通じて人物像を読み解く

15年前の飲食経験が活きたケース(30代・女性)

人材会社の営業職へ応募。
新卒で飲食店勤務していたことを記載したところ、「現場経験者の視点がある」と高評価。
実際、クライアント企業は飲食業界が中心だった。

 

関連性が薄い職歴はまとめるとOK

記載の「深さ」は変えても良い

すべての職歴を書くのは基本ですが、すべてを均等に詳しく書く必要はありません。応募ポジションと無関係な職歴は、まとめたり簡潔に書いたりしても差し支えありません。

転職7回の営業職(30代・男性)

初期キャリアは販売職や派遣業務が中心。
過去の職歴を「職務内容と期間」だけ1行で記載し、直近3社の営業成果を具体的に記述 → 書類選考通過率が30%以上向上。

業種がバラバラでもOK

キャリアチェンジを経て現在に至る場合は、一貫性を重視するよりも「変化の理由」や「汎用スキル」を軸に整理すると納得感が生まれます。

事務 → 営業 → 総務(20代後半・女性)
3業種を経験しバラつきがあったが、「社内外との調整業務」「書類管理・折衝」など共通スキルで横断的に整理。
「柔軟に職種を超えて働ける人材」として評価された。

古い職歴・関連の薄い職歴のまとめ方(例)

複数の社歴を1箇所にまとめることで、枚数を抑えつつ経歴の空白を防げます。

✓ 株式会社〇〇、他1社(2010年4月〜2015年3月)

職種: アパレル販売・接客
内容: 店舗運営、売上管理、新人教育に従事。
ポイント: 異業種のため詳細は割愛しますが、5年間一貫して接客・販売スキルを磨き、店長代行も経験しました。

【年代別】職務経歴書はどこまでさかのぼる?

基本は「全期間」の記載が必要ですが、キャリアの長さに応じて「どこを詳しく書くか」の比重を変えるのがコツです。

20代:すべて詳細に
社会人経験が短いため、新卒から現在まですべて詳細に書きます。アピールが少ない場合はインターン等を含めてもOKです。

30代:直近5〜7年を重点的に
原則すべて記載しますが、直近のキャリアをメインに深掘りします。10年以上前の古い業務は、要点のみ簡潔にまとめましょう。

40代以上:直近10年をメインに
すべて詳細に書くと冗長になります。直近10年の即戦力性を強調し、20年以上前の経歴は「社名・期間・役職」程度に留めて全体の分量を調整します。

 

職務経歴書の見せ方を工夫するテクニック

①「職歴一覧表」を活用して全体像を伝える

職務要約の直後に、全社歴を網羅した簡潔な表を差し込みます。これにより、詳細を省いた古い職歴も含め、キャリアの全体像を一目で把握させることが可能です。

期間 勤務先・プロジェクト 職種
2020年〜現在 株式会社AAA 法人営業
2015年〜2019年 株式会社BBB 営業アシスタント
2010年〜2014年 〇〇ショップ(派遣) 接客販売

②「スキル軸」で共通点を引き出す

【事例6】異業種経験多数のクリエイター志望(30代・男性)

広告代理店・イベント運営・フリーライターなど多岐にわたる職歴を、「コンテンツ企画」「ディレクション」「ライティング」などスキルごとに分けて整理。
面接で「即戦力の引き出しが多い」と言われた。

 

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まとめ記載のときに気をつけたいこと

ブランクを感じさせないこと

省略や要約の中で、職歴に「空白期間」が生じないように注意しましょう。

【事例7】育休+時短勤務の経歴を省略(30代・女性)

一時的な非正規雇用を省いたところ、「5年ほど職歴が空白」に見えてしまった。
簡単な記載でも「在籍実績あり」と明記したことで、疑念を払拭。

履歴書と矛盾しないこと

履歴書に記載された勤務先・期間と、職務経歴書が食い違うと「信頼性」に関わります。要約していても、すべての在籍先が網羅されている状態にするのが基本です。

【まとめ】すべて書いた上で、読ませる工夫を

職務経歴書は、応募者自身のキャリアの“履歴書+パンフレット”。

以下の項目を守ることで、長いキャリアでも、職歴が多くても、「伝わる職務経歴書」が実現します。

ポイントまとめ
◾️職歴は原則すべて記載する
◾️信頼性・整合性を保ち、全体像を正しく伝えるため
◾️関連の薄い経験は簡潔にまとめてOK
◾️応募職種との関連度で“詳細 or 要約”を使い分ける
◾️見せ方・構成を工夫する
◾️表形式・スキル軸などで視覚的に整理し、読みやすく

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