2023/11/10

職務経歴書で職歴が多いのは不利?職歴が多い場合の書類の書き方を紹介

履歴書・職務経歴書

転職回数が多いと不利になると考え、職務経歴書の書き方に悩む方もいるのではないでしょうか。

転職活動における職務経歴書は、ちょっとしたコツで印象を大きく変えることができます。

そこで今回は転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方やアピール方法ついて紹介します。


転職回数が多いと不利になる?

中途採用の採用担当者は、求職者が「長く働いてくれる人材かどうか」という点を重視します。

そのため、短期間のうちに複数回転職を繰り返していると「うちに入社してもすぐに辞めてしまうかもしれない」「ストレス耐性が低い人材かもしれない」と懸念される可能性があり、不利になることも。

しかし、転職市場が活発でキャリアアップのために転職を行うことが一般的である現在では、転職回数だけで選考結果が決まるということはありません。

転職回数が多くても負い目を感じすぎず、転職理由をきちんと説明したりや経験をしっかりとアピールしたりすれば転職活動を成功させることができるでしょう。

 

転職回数が多いのはアピールに変換できる

転職回数が多くても、転職理由がやむを得ない場合や明確な目的を持った転職の場合は、採用担当者の懸念を払拭し選考で不利になる可能性は低いです。

転職を複数回したことによって得た経験やスキルを適切にアピールすることができれば、転職回数の多さは強みに変換することもできます。

複数社経験したことによる経験の幅広さやコミュニケーション能力・順応性の高さなど、自分が複数回転職を行なった中で培ったスキルを見つけてみましょう。


経歴はすべて書かないとダメ?

転職回数が多いと職務経歴書が長くなるため、経歴を省略したいと考える人もいるかもしれません。

しかし、職務経歴書は原則すべての職歴を記載することが基本です。

「在籍期間が短いから」「応募する企業と関係のない業界・業種だから」など自分の判断で経歴を省略してしまうと、のちに企業が把握した際に経歴詐称を疑われるおそれがあります。

どうしても職務経歴書に記載する職歴を短くしたい場合は、応募先企業に関連が薄い企業は業務内容など詳しい記載を省いて簡略化し入社・退社のみの記載とすることをおすすめします。


職務経歴書から採用担当者が知りたいことは?

一般的な企業の転職活動ではまず履歴書と職務経歴書をもとに書類選考を行うため、書類をしっかりと作成しなければ面接へ進むことができません。

採用担当者が職務経歴書を見る上で重視していることや興味を引くポイントを知り、職務経歴書にきちんと記載していきましょう。

過去の経歴・持っているスキル

転職活動でもっとも大事と言えるのが、「過去に経験した業務や持っているスキルが応募先の企業とマッチするか」どうかという点です。

採用担当者は求職者の職務経歴書を見て、求人を出している仕事で活かせるスキルを持っているか・即戦力として活躍できそうな人材か判断します。

未経験の業界や職種にチャレンジする場合でも、過去の業務経験で得た考え方やコミュニケーション能力、協調性などはその人が持つスキルのうちのひとつです。

自分の過去の経歴について自己分析を行い、培ってきたスキルや資質をアピールできるようにしましょう。

具体的な実績

職務経歴書では過去に勤めていた企業名や所属していた部署名だけでなく、行なっていた仕事内容まで具体的に記載することができます。

そのため、実際に仕事で実績をあげた経験があれば採用担当者へのアピールポイントとなります。

例:営業成績が ◯人中 ◯位で表彰された、など


採用担当者も求職者が具体的にどのような仕事を経験してきたのか知ることができ、選考の基準となるでしょう。

 

転職の理由

数回程度の転職であれば気にしない採用担当者がほとんどですが、転職を繰り返している求職者の場合は転職の理由を気にするケースが多いでしょう。

求職者が早期退職してしまうリスクを考えているだけでなく、転職の理由から人柄や仕事に対する意欲を測ろうと考える採用担当者は少なくありません。

職務経歴書で転職の経緯を記載する場合は、企業に対する不満やマイナスな言葉は使わずにポジティブな理由を記載しましょう。

また、育児や介護などやむを得ない理由の場合も採用担当者の懸念を払拭するため省略せずに記載すると良いでしょう。

転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方

転職回数が多いことを負い目に感じるのではなく、職務経歴書の書き方のちょっとしたコツで逆に強みとしてアピールすることができます。

転職が多い人は正しい職務経歴書の書き方を知り、採用担当者にしっかりと意欲が伝わるようにしましょう。

職務内容別にまとめる

職務経歴書には「編年体式」と「キャリア式」の2種類の書き方があります。

編年体式は古い職歴から年代ごとに順に記載していくもので、キャリア式はこれまでの経験を職務内容別にまとめるものです。

キャリア式で職務経歴書を書くと実績をアピールしやすくなるだけでなく、転職回数が目立たなくなるというメリットもあります。

転職回数が多く経験した業界や業種が多い場合は、応募先の企業に関連する経歴を上部に記載するなど工夫することで即戦力となることをアピールすることもできるでしょう。

キャリアの一貫性をアピールする

業界や業種の異なる企業での転職を繰り返していると、「自分でも何が強みとなるのか分からない」と悩む人も少なくありません。

実際に転職回数が多いのに目立った実績がなく、中途半端なスキルばかりの人は採用担当者からマイナスのイメージを持たれてしまうことも。

経験してきた業界や仕事内容がバラバラで困るという人は、自身のキャリアの中で何か共通するものや一貫性を見つけてアピールポイントにすると良いでしょう。

仕事内容が違っても、仕事に対する意識や働く上で自分が大切にしてきたものなど、何か共通点があるはずです。

キャリアの一貫性を伝えることで転職回数が多くてもマイナスに捉えられる心配はなくなるでしょう。

まとめ

過去に転職を繰り返し、職務経歴書に記載する職歴が多い場合でも負い目に感じる必要はありません。

職歴が多くても同じ職種なら経験値をアピールし、業界や職種がバラバラなら順応性やコミュニケーション能力の高さが強みとして伝えられるかもしれません。

採用担当者は職務経歴書を見て求職者の持つスキルだけでなく、人柄や仕事に対する意欲・姿勢を知りたいと思っています。

転職回数が多くても職務経歴書の書き方を工夫し、自分の強みや魅力をしっかりとアピールして内定を勝ち取りましょう!

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