職務経歴書を作成する際、「職務内容がうまく伝わらない」「文章が長くなってアピールポイントがぼやけてしまう」と悩んでいませんか?
多くの応募書類に目を通す採用担当者は、あなたの経歴をじっくり読んでいる時間はありません。そこで重要になるのが、要点を簡潔に伝える「箇条書き」のテクニックです。
本記事では、あなたの職務内容が劇的に分かりやすくなる箇条書きのコツを、職種別の豊富な例文とともに解説します。NG例も紹介するので、書類選考の通過率を高めたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
1. 職務内容を箇条書きにするメリット
採用担当者は一日に何十件もの応募書類を目にします。だからこそ、一目で内容を把握できる書き方が求められます。
箇条書きなら要点が明確になり、読み手にストレスを与えません。
読みやすく、情報がすぐ伝わる
箇条書きは情報を整理しやすく、採用担当者が短時間でポイントを把握できます。
特に職務経歴書では、「3秒」で内容が伝わるかが勝負!長文よりも簡潔な箇条書きの方が印象に残ります。
実績を強調しやすい
「売上120%達成」「月間〇件の問い合わせ対応」など、数字を使えば具体的な成果が強調されます。
箇条書きにすることで、成果やスキルがより一層際立つでしょう。
ATS(採用管理システム)対策にも効果的
多くの企業が導入しているATS(Applicant Tracking System)は、単にキーワードだけでなく、複雑なアルゴリズムを使って応募書類を評価・選別しています。
職務内容が箇条書きで書かれていれば、重要なキーワードや実績が明確になり、ATSでの評価が高まる可能性があります。
ただし、キーワードの詰め込みだけでは不十分で、文脈に沿った自然な形で関連スキルや経験を示すことが重要です。
2. 職務内容の書き方:基本ルールとコツ
ただ箇条書きにするだけでは不十分です。
以下のポイントを押さえて書くことで、採用担当者に伝わる職務内容になります。
数字を入れる
数字は客観的な成果を伝える最も強力なツールです。
NG例:売上に貢献した OK例:月間売上を前年比120%にアップ |
動詞で始める
「〜の担当」など名詞で始めるよりも、動きのある印象を与えます。
OK例:新規顧客の開拓を担当 |
ひとつの箇条書きは1文で
ダラダラと長い文章にならないように、一文一義を心がけましょう。
NG例:営業の担当として、見込み顧客のリストアップからアポイント調整、商談、クロージングまで行っていました。 |
3. 職種別:職務内容を箇条書きにした具体例
ここでは、代表的な職種別に「職務内容 箇条書き」の具体例を紹介します。
営業職
・法人向けに新規開拓営業を担当(テレアポ・飛び込み含む)
・顧客との商談〜クロージングまで一貫して実施
・月間売上目標を平均110%以上達成
・顧客管理ツール(Salesforce)を用いたデータ管理
事務職
・電話・メール応対および来客対応
・見積書・請求書など各種書類の作成・送付
・社内の備品管理および発注業務
・月次の売上データ入力と集計(Excel使用)
ITエンジニア
・Webアプリケーションの設計・開発(Java/Spring Boot)
・Gitによるバージョン管理・コードレビュー
・チームでのアジャイル開発に従事(2週間スプリント)
・障害対応およびログ監視(Zabbix使用)
接客・販売
・店舗での接客・販売、レジ業務全般
・商品ディスプレイや売り場レイアウトの提案
・月間の売上データをもとに発注業務を実施
・クレーム対応およびスタッフ教育も兼任
管理部門(人事・経理)
・募集媒体の選定〜求人掲載、応募者対応を一括管理
・給与計算ソフト(弥生給与)を用いた月次処理
・年末調整や社会保険の手続きも実施
・予算管理・月次報告書の作成(管理会計)
4. 転職サイトや職務経歴書に活かす方法
求人票に合わせて書き換える
企業が求めるスキルに合わせて、職務内容の箇条書きを微調整するのがポイント。同じ経験でも、相手企業に響く表現を選ぶことが大切です。
「見出し+箇条書き」の型で整理
たとえば: |
このように見出し→箇条書きにすることで、視覚的にも整理され、読みやすくなります。
AIツールの活用もおすすめ
書くのが苦手な方は、ChatGPTなどのAIツールを活用するのも一つの手。自分の職歴を入力するだけで、箇条書きの叩き台を作ってくれます。
ただし、AIが生成した内容は一般的で没個性的になりがちで、実際の経験と一致しない内容が含まれる可能性もあります。そのため、AIツールは「アイデアの出発点」として活用し、必ず自分の言葉で編集・調整しましょう。
5. 職務内容を書くときのNG例
NG1:抽象的すぎる
NG:業務全般を担当していました |
NG2:単なる羅列
NG:電話対応、書類作成、接客、掃除 |
NG3:同じ表現の繰り返し
「担当しました」「行いました」ばかりでは単調な印象になってしまいます。「実施」「運用」「サポート」「改善」「対応」「推進」など、表現にバリエーションを持たせると印象アップです。
まとめ:採用担当者に伝わる「箇条書き職務内容」
本記事で解説した、採用担当者の目に留まる「職務内容の箇条書き」のポイントを再確認しましょう。
具体的に書く:数字を使って客観的な事実を示す
簡潔に書く:「動詞で始める」「1つの項目は1文で」を徹底する
応募先に合わせる:求人票のキーワードを意識してアピール内容を調整する
職務内容の作成は、あなた自身のキャリアを棚卸しする絶好の機会です。まずはこの記事の例文を参考に、あなたの経験を箇条書きで書き出すことから始めてみてください。分かりやすく整理された職務経歴書は、自信を持って面接に臨むための強力な武器になります。あなたの転職活動が成功することを応援しています!
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