2025/08/05

転職で内定が出るのは平均何社目?年代別の応募数と通過率から見る目安

「転職活動、いったい何社応募すれば内定がもらえるんだろう…」

終わりが見えない転職活動に、不安を感じていませんか?やみくもに応募数を増やしても、準備不足で全滅しては意味がありません。

そこでこの記事では、転職で内定を獲得した人の平均応募社数や選考通過率のデータを徹底解説。データから逆算した「内定獲得に必要な応募数の目安」を知ることで、あなたの転職活動を計画的に進めるお手伝いをします。

 

1. 転職で内定獲得するまでの平均応募社数は?


株式会社マイナビが発表した「
転職動向調査2022」によると、転職活動を行った人が内定を得るまでに応募した求人の数は平均8.4件で、そのうち面接に進んだ数は平均3.5件です。

求職者は平均して32.6件の求人を検討した上で、実際の応募は厳選して行っています。個人差はあるものの、内定獲得までに必要な応募数は平均10社程度となっているようです。

選考通過率や選考にかかる期間は個人差があるため、内定獲得までに必要な応募数は平均で「10社程度」と言えるでしょう。

1社ずつ応募するのは危険


企業研究に時間をかけて応募する求人に向き合うことは内定率をあげるために有効ではありますが、応募〜選考終了するまでの流れを1社ずつ行っていくことはおすすめできません。

企業によっては選考に数週間〜数ヶ月かかる場合があるため、1社ずつ進めていると内定獲得までにかなりの期間が必要になってしまうでしょう。

年齢によって応募数は変わる


一般的に転職活動では、40代よりも30代、30代よりも20代と年齢が低いほうが有利と言われています。
そのため年齢によって選考の通過率も変わり、内定を獲得するまでに必要な応募数にも影響することも。

30代以降で転職活動を始める場合は、内定がでるまでに時間がかかることを想定して応募数や活動期間を決めるとよいでしょう。

 

2. 複数企業への応募には長所と短所がある

複数企業への応募には長所と短所がある

まずは、同時に多くの企業へ応募するメリットについて説明します。

複数の企業で選考を進めることで、短期間での内定獲得が期待できます。また、様々な企業の選考を経験することで面接対応力が向上し、企業研究を通じて業界理解も深まっていくでしょう。

しかし同時に多くの企業へ応募することのデメリットもあります。

面接の日程が重なってしまい、調整が難しくなることがあるかもしれません。在職中の場合は、面接のために有給休暇を複数回取得する必要も出てきます。さらに、一社一社の企業研究や面接準備が疎かになってしまう恐れもあるのです。

一方で応募企業を絞ることにも意味があります。少数の企業に集中することで、より深い企業研究が可能となり、具体的な志望動機や入社後のビジョンを描きやすくなります。これは面接での好印象にもつながっていくと考えられます。

ただし、一社のみに絞りすぎるのは避けたほうが無難です。その企業の選考で落選した場合、一からやり直しとなってしまうためです。

理想的なのは、3社程度を同時並行で進めていく方法と言えるでしょう。

これなら企業研究や面接準備にも十分な時間を確保しながら、効率的に活動を進められます。

 

3. 転職の選考通過率から必要な応募数を逆算しよう

転職活動の選考は、一般的に「書類選考→一次面接→最終面接」と進みます。各段階のおおよその通過率は以下の通りです。

  • 書類選考:約30%
  • 一次面接:約30%
  • 最終面接:約50%

この確率から逆算すると、1つの内定を獲得するために必要な応募社数が見えてきます。

1(内定)÷ 0.5(最終面接通過率)÷ 0.3(一次面接通過率)÷ 0.3(書類選考通過率)≒ 22.2社

つまり、計算上は約22社に応募して、ようやく1社の内定が獲得できる計算になります。もちろんこれはあくまで平均値ですが、内定への道のりが決して簡単ではないことがわかります。だからこそ、複数企業への応募で母数を増やすことが重要になるのです。

 

4. 転職活動にかかる平均期間は?

転職活動の期間は個人によって異なりますが、多くの場合1〜3ヶ月、長くても半年程度で内定を獲得しています。

特に在職中の転職活動では、効率的に進めることが重要となるでしょう。

効率良く転職活動を進めて内定を獲得するために、同時に複数企業へ応募して選考を進めてみましょう。

 

5. 転職で複数の会社を受ける時の注意点

応募数を増やして選考を進めていけば内定を獲得できる可能性が高まりますが、以下のような状況下では注意が必要です。

応募したい求人が少ない場合


人によってはやりたい職種や業界が限定されているなど、応募したいと思える企業が少ないケースがあります。

その場合に「応募数を増やさなければ」とやみくもに応募をするのではなく、本当に働きたいと思える企業にのみ応募をするようにしましょう。

求人票に載っている情報だけがすべてではなく、応募前に職場見学や社員の話を聞く機会があると企業に対しての印象が変わることもありますよ。

未経験職種に応募したい場合


中途採用では未経験OKの求人も多くありますが、基本的には経験やスキルのある求職者のほうが有利です。

「前職とは異なる職種や業界へ未経験で挑戦したい」という場合は書類選考の通過率が低くなる可能性が高いため、平均よりも応募の母数を増やす必要があるでしょう。

ただし、前述したように中途採用でも経験やスキルより人柄重視の採用を行っている企業もあります。

求人を見るときに応募資格や条件で「未経験歓迎」「初心者OK」などをアピールしている企業を探すのがおすすめです。

 

6. まとめ

転職活動を始める前に「何社目で内定が出るんだろう」と不安に思う人は少なくありません。

平均では内定までに8〜10社程度の応募をする求職者が多いですが、年代や経歴・スキル、時期などさまざまな要因によって選考通過率は大きく変化します。

短期間で効率良く内定を得るためには、1社1社選考を進めるよりも同時に何社か応募することも大切です。

企業研究にはじっくりと時間をかけ、本当に働きたい企業を見つけてテンポよく複数企業へ応募して選考を進めていきましょう。

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