2025/12/01

転職で応募しすぎた時の対処法!適切な社数目安と管理のコツ

スマホで簡単にエントリーできる今、気付いたら20社、30社と応募してしまい、「スケジュールが管理しきれない…」「これってまずい?」と焦る人は少なくありません。

応募数が多いこと自体は悪いことではありませんが、キャパオーバーのまま進めると、第一志望の対策がおろそかになり共倒れするリスクがあります。

この記事では、無理なく進められる適切な応募数の目安と、すでに応募しすぎてしまった場合の「立て直し方」を解説します。状況を整理して、転職活動を成功させましょう。

 

1. 転職活動における応募数の目安は?

まず、内定を1社獲得するために必要な応募数は、一般的に「10〜20社」が目安とされています。

書類選考の通過率は平均で1〜2割程度のため、10社応募して1〜2社が面接に進む計算です。ただし、これはあくまで目安であり、求職者の年齢や経験、応募する業界・職種によって通過率は大きく変動します。特に30代・40代以降や未経験職種へのチャレンジでは、より多くの応募が必要になる可能性も視野に入れておきましょう。

ひとまず10社程度の応募であれば、「応募しすぎた」と過度に心配する必要はありません。

応募しすぎるとどうなる?


面接の駒を増やすためとはいえ、手当たり次第に応募すればいいわけではないので注意が必要です。

スケジュールを意識せずに複数企業に応募すると、希望度の高い企業の選考が後回しになってしまうケースも・・・。

内定承諾までの期間が短い企業もあるので、場合によってはせっかく内定が出ても断らざるを得なくなってしまう可能性があります。

応募する前に求人票に記載されている選考に関するスケジュールをしっかりとチェックし、面接の予定などを無理なく管理できる範囲で進めていくことが大切です。

同時に複数応募するメリットもある

転職活動で応募しすぎるのは良くありませんが、同時に複数の企業に応募すると効率良く転職活動を進められるというメリットもあります。

学生で時間に余裕のあった新卒時の就職活動と違い、社会人として働きながら行う転職活動は使える時間が多くありません。

中途採用の選考は内定まで約1ヶ月かかる企業もあり、1社1社応募していると転職活動が長引くことも。

同時に複数企業に応募することで効率的にスケジュールを組み、短期間で内定を得られる可能性が高くなります。

2. 転職活動で応募しすぎるのがNGな理由

企業対策が甘くなる

複数企業への同時応募は、各社への対策時間が十分に確保できなくなる可能性があります。

特に履歴書の志望動機欄は、多くの企業で一次選考の重要な判断材料となっているにもかかわらず、応募数が増えすぎると内容が形式的になってしまうことがあるでしょう。

その結果、「本当にこの会社で働きたい」という意欲が伝わりにくい志望動機となり、書類選考での通過率低下につながるのではないでしょうか。

面接が集中してしまう

同じタイミングで応募した企業は同じようなスケジュールで選考が進んでいきます。

何も考えずに手当たり次第に応募をすると思いがけず面接の予定が集中してしまい、すべての面接に行けなくなるケースも。

特に仕事をしながら転職活動をする場合は、面接のために有給を使う必要があるなどスケジューリングが重要になります。

自分に合わない企業に転職してしまうことも

企業についてよく調べずに短期間で応募をしすぎると、企業とのミスマッチが起こる可能性もあります。

たとえ内定が出ても自分の希望に合わない企業を選んでしまうと、またすぐに転職する結果になることも。

短い職歴が増えるのは、後の転職活動で不利になります。

特に30代以降の年代では1回の転職で自分に合った長く働ける企業を見つけることが重要なため、応募は慎重にしなければなりません。

3. 応募しすぎて転職に失敗しないためのコツ

転職活動の軸を定める

転職活動で応募しすぎて失敗するのを防ぐため、自己分析を行って転職活動の軸を定めましょう。

転職の軸が定まらない状態で企業探しを始めると、希望に合わない企業にも応募しすぎてしまい失敗する確率が高まります。

転職活動を始める前に譲れない条件や希望することを書き出し、転職軸にもとづいた企業探しを行うことが大切です。

軸をしっかりと設定れば自然と企業が絞られ、手当たり次第に応募しすぎることもなくなります。

同時に応募する数は5社程度まで

在職中の転職活動ではしっかりと一社一社に向き合った転職活動をするため、同時進行は応募なら5社程度、面接まで進める企業は3社以内におさめるのがおすすめです。

同時に対応できる企業数はキャパシティや在職中の仕事の状況によっても異なるので、自分が無理なくスケジュール管理ができる企業数を考慮しながら進めていくといいでしょう。

参考:転職活動の応募は同時に何社までOK?転職の同時進行は注意が必要

 

4. すでに応募しすぎてしまった時の立て直し方

もし「面接日程が入りきらない」「準備が追いつかない」と感じているなら、無理にすべて受ける必要はありません。以下の手順で状況を整理しましょう。

優先順位を「S・A・B」でランク付けする

応募した企業を「第一志望群(S)」「興味あり(A)」「とりあえず応募(B)」の3段階に分類してください。

勇気を持って「辞退」する

スケジュールがパンクしそうな場合、優先度の低い「Bランク」の企業は、書類通過の連絡が来ても辞退することを検討しましょう。 「せっかく通過したのに」と思うかもしれませんが、対策不足で第一志望(Sランク)を落とすのが一番の失敗です。

面接日程を分散させる

どうしても受けたい企業が多い場合は、面接日程を翌週以降に調整してもらうなどして分散させましょう。ただし、先延ばしにしすぎると採用枠が埋まるリスクもあるため注意が必要です。

参考:転職活動では複数応募が当たり前?内定の穏便な断り方を紹介

 

5. 一度に応募する企業の上限を決めよう

転職活動でさまざまな企業に応募しすぎると企業対策が中途半端になり、なかなか内定が出ず結果的に転職活動が長引いてしまう可能性があります。

限られた時間で行う転職活動において同時応募自体は悪いことではありません。

自分の中で一度に応募する企業の上限を定め、余裕を持ってスケジュール管理していくことが大切です。

本当に自分に合った企業を見つけて転職活動を成功させるために転職の軸を作り、応募する企業をしっかり見極めましょう。

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