最近では転職サイトを活用した転職活動が主流となり、WEB応募ではクリックひとつで気軽に応募ができます。
気になる企業に気軽に応募できる反面、ついつい応募しすぎてしまうことも。
そこで今回は転職活動で応募しすぎたらどうなるのか、内定を獲得するために適切な応募数の目安や失敗しないためのコツについて紹介します。
これから転職を検討していて応募数について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
1. 転職活動の応募数の目安は?
転職活動で内定を得るために必要な応募の数は、内定1社につき「10〜20社」程度と言えるでしょう。
書類選考の通過率は平均1〜2割とされていますが、これは求職者の年代や経験の有無によって大きく変動することがあります。
30代・40代以降の方や未経験の仕事に応募する場合はより多くの応募が必要になるかもしれません。
ただし、10社程度の応募であれば「応募しすぎた」と不安に感じる必要はないようです。
応募しすぎるとどうなる?
面接の駒を増やすためとはいえ、手当たり次第に応募すればいいわけではないので注意が必要です。
スケジュールを意識せずに複数企業に応募すると、希望度の高い企業の選考が後回しになってしまうケースも・・・。
内定承諾までの期間が短い企業もあるので、場合によってはせっかく内定が出ても断らざるを得なくなってしまう可能性があります。
応募する前に求人票に記載されている選考に関するスケジュールをしっかりとチェックし、面接の予定などを無理なく管理できる範囲で進めていくことが大切です。
同時に複数応募するメリットもある
転職活動で応募しすぎるのは良くありませんが、同時に複数の企業に応募すると効率良く転職活動を進められるというメリットもあります。
学生で時間に余裕のあった新卒時の就職活動と違い、社会人として働きながら行う転職活動は使える時間が多くありません。
中途採用の選考は内定まで約1ヶ月かかる企業もあり、1社1社応募していると転職活動が長引くことも。
同時に複数企業に応募することで効率的にスケジュールを組み、短期間で内定を得られる可能性が高くなります。
2. 転職活動で応募しすぎるのがNGな理由
企業対策が甘くなる
複数企業への同時応募は、各社への対策時間が十分に確保できなくなる可能性があります。
特に履歴書の志望動機欄は、多くの企業で一次選考の重要な判断材料となっているにもかかわらず、応募数が増えすぎると内容が形式的になってしまうことがあるでしょう。
その結果、「本当にこの会社で働きたい」という意欲が伝わりにくい志望動機となり、書類選考での通過率低下につながるのではないでしょうか。
面接が集中してしまう
同じタイミングで応募した企業は同じようなスケジュールで選考が進んでいきます。
何も考えずに手当たり次第に応募をすると思いがけず面接の予定が集中してしまい、すべての面接に行けなくなるケースも。
特に仕事をしながら転職活動をする場合は、面接のために有給を使う必要があるなどスケジューリングが重要になります。
自分に合わない企業に転職してしまうことも
企業についてよく調べずに短期間で応募をしすぎると、企業とのミスマッチが起こる可能性もあります。
たとえ内定が出ても自分の希望に合わない企業を選んでしまうと、またすぐに転職する結果になることも。
短い職歴が増えるのは、後の転職活動で不利になります。
特に30代以降の年代では1回の転職で自分に合った長く働ける企業を見つけることが重要なため、応募は慎重にしなければなりません。
3. 応募しすぎて転職に失敗しないためのコツ
転職活動の軸を定める
転職活動で応募しすぎて失敗するのを防ぐため、自己分析を行って転職活動の軸を定めましょう。
転職の軸が定まらない状態で企業探しを始めると、希望に合わない企業にも応募しすぎてしまい失敗する確率が高まります。
転職活動を始める前に譲れない条件や希望することを書き出し、転職軸にもとづいた企業探しを行うことが大切です。
軸をしっかりと設定れば自然と企業が絞られ、手当たり次第に応募しすぎることもなくなります。
同時に応募する数は5社程度まで
在職中の転職活動ではしっかりと一社一社に向き合った転職活動をするため、同時進行は応募なら5社程度、面接まで進める企業は3社以内におさめるのがおすすめです。
同時に対応できる企業数はキャパシティや在職中の仕事の状況によっても異なるので、自分が無理なくスケジュール管理ができる企業数を考慮しながら進めていくといいでしょう。
参考:転職活動の応募は同時に何社までOK?転職の同時進行は注意が必要
4. 応募しすぎてしまったときの対処法
一度に多くの企業に応募しすぎてもすぐに焦る必要はありません。
中途採用での「書類選考の通過率は1〜2割程度」と言われているので、応募した企業すべてが面接や次の選考に進むわけではありません。
まずは応募後の連絡を待ち、面接の案内が来てからスケジュールを確認しましょう。
もし面接に進む企業が多くなり、どうしても予定が立てられなくなってしまった場合は企業へ選考辞退の連絡を入れるほかありません。
企業もお金と時間をかけて採用活動を行っているので、面接のドタキャンや勝手に連絡を断つのはやめましょう。
参考:転職活動では複数応募が当たり前?内定の穏便な断り方を紹介
5. 一度に応募する企業の上限を決めよう
転職活動でさまざまな企業に応募しすぎると企業対策が中途半端になり、なかなか内定が出ず結果的に転職活動が長引いてしまう可能性があります。
限られた時間で行う転職活動において同時応募自体は悪いことではありません。
自分の中で一度に応募する企業の上限を定め、余裕を持ってスケジュール管理していくことが大切です。
本当に自分に合った企業を見つけて転職活動を成功させるために転職の軸を作り、応募する企業をしっかり見極めましょう。
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