「転職の面接のために有給を取りたいけど、会社にばれるのではないか不安」
「複数社の選考が重なってもう有給が取れないかも・・こんな時どうすればいいの?」
転職活動を進めていくと、選考や面接のために在職中の仕事を休まなければいけない場合が出てきます。
申請理由に悩んだり、有給を使いすぎてこれ以上休めない、そもそも仕事が忙しくて有給が取れないなど悩んだりする人は少なくありません。
そこで、今回は申請理由の例や休めない場合の対策を紹介します。
目次
1. 転職活動で有給を取得する人はどのぐらい?
調査によると、転職活動のために有給を取得する人は約60%ほどと言われ、半数以上の人が選考や面接を受けるため仕事を休んだ経験があることが分かります。
最近では、求職者の希望に合わせて面接日を柔軟に設定してくれる企業が増えていますが、それでも基本的には「平日の昼間」に選考を行う企業が多いのが実態です。
有給を取ると会社に転職活動がばれる?
「有給を取ると会社の人に転職活動をしていることがばれるのではないか」と心配する人は少なくありません。
数は少ないものの、実際に有給がきっかけで転職活動をしていることが会社にバレてしまった経験がある人もいます。
しかし、有給を取得する=転職活動をしているということに直結してバレているわけではなく、大半は以下のような理由です。
<有給で転職活動がバレた理由> ・飲み会などでうっかり話してしまった ・SNSに書いてしまった ・有給中にスーツを着ている姿を見られた ・会社PCで転職に関する履歴を見られてしまった など |
有給を取得したらすぐに会社にバレてしまうということはないので、普段から転職を疑われないよう周囲への配慮を徹底しておくといいでしょう。
2. 有給を取得するときの申請理由は?
転職活動の面接のために有給を取得する場合、多くの人は以下のような理由を使っています。
私用
具体的な用事の内容を言う必要はなく、一言「私用」で済ませている人が多いようです。
体調不良
私用での有給取得が続くと不審に思われる可能性があるかもしれません。その場合、体調不良が理由で有給を取得する人もいます。
ただし、会社によっては通院の照明を求められるケースもあるので、体調不良を有給の理由にするときは必ず事前に規定をチェックしておきましょう。
家庭の用事
「両親が田舎から来ている」「親戚の結婚式」など、疑われずに休みやすいのが家庭の用事を理由とする場合です。
ただし、この場合もあまりに頻繁に使うと不信感を抱かれる可能性があるので注意が必要です。
理由を言わない
そもそも有給を取得するために理由を言わなければいけない決まりはないため、本来なら上司への有給申請は「●日に有給を取得したい」だけで良いのです。
最近では個人のプライベートを尊重する風潮から有給の理由について詮索してくる人も少なくなっています。
テレワークやオンラインでの勤怠管理が普及したこともあり、有給取得時にわざわざ理由を言わない人が多くなっているようです。
3. 有給が取れないときの転職活動の進め方
複数社の転職活動を行なっていると、短期間に何度も有給を取らなければいけなくなるケースもあるでしょう。
有給が残っていない・仕事に穴をあけられないなどの理由で有給が取れない場合は以下の方法を検討してみてください。
オンライン・WEB面接を希望してみる
以前は「対面での面接が絶対!」だった企業でもコロナ禍を経てオンライン・WEBでの面接に柔軟な対応をするようになっています。
求人票にWEB面接についての記載がない場合でも相談してみると対応してもらえるケースもあるので、どうしても面接日に有給が取れない場合は採用担当者に聞いてみましょう。
業務時間外や土日(休日)に対応してもらう
企業によっては業務時間外の18時以降や、土日に面接の対応を行なっている場合があります。
どうしても平日に有給を取得するのが難しい場合、具体的な候補日を提示して対応が可能かどうか相談してみましょう。
参考:転職活動は土日も可能?平日の面接が難しい場合の調整方法
退職後の転職活動を検討する
転職を希望する企業が上記のような対応が難しい場合、どうしても内定を得るためには退職後に転職を始めるという選択肢もあります。
退職後であれば時間に余裕ができ面接日の調整はしやすくなりますが、転職活動が長期化すると収入がなくなり精神的に追い詰められてしまう人も。
まずは仕事を続けながら面接日程を調整する策を考え、退職は最後の手段としてとっておくことをおすすめします。
4. 効率的に面接日程を調整する方法
最後に、なるべく有給を使わず効率的に面接日程を調整するやり方を紹介します。
1日に複数社の面接を設定する
転職活動を行う人の多くは、同時に複数社の選考を受けます。
選考を同時に進める企業の数を増やすことで、内定をもらうまでの期間をなるべく短くするのが目的です。
選考や面接を1日に複数社分設定すれば有給を取得する日数を減らし、効率的に転職活動を進めることができます。
参考:転職活動の応募は同時に何社まで?同時進行は注意が必要!
転職エージェントを利用する
転職エージェントは企業と求職者の間をとりもち、面接日程の調整やWEB面接の打診などを行ってくれます。
働きながら企業と日程調整の連絡をすることが大変と感じる人は、エージェントを利用して面接日程を決めてもらうことを検討してみましょう。
5. まとめ
今回は転職活動における有給休暇について解説しました。
転職活動の面接は平日の日中に設定されることが多く、有給を取得し就業中の仕事を調整して参加しなければなりません。
有給を頻繁に取得すると転職活動をしていることがばれるリスクはありますが、有給の申請理由を伝える義務はないので、たとえ聞かれても深く話さず「私用」と伝えるだけでかまいません。
また、選考が重なりこれ以上有給を取得できない・仕事がどうしても調整できない場合は、担当者にWEB面接や業務時間外の対応をしてもらえるか確認してみましょう。
在職中の転職活動は大変ですが、有給をうまく使いながら内定を勝ち取ってくださいね。
【 あわせて読みたい 】
・ 転職活動は土日も可能?平日の面接が難しい場合の調整方法
・ 職務経歴書の嘘はばれる?気をつけたい項目や嘘がバレた際の影響