就職活動では、和やかな雰囲気の面接に出会うことがあります。
たとえば…
「学生時代の思い出話で盛り上がった」
「趣味の話で意気投合した」
といった経験をした方も多いのではないでしょうか。このようなリラックスした面接は、本来の自分をよりよく表現できる貴重な機会です。
しかし同時に、一見すると気楽に感じられるこのような面接にも、採用側の戦略的な意図が隠されているようです。
この記事では、フランク面接の真意と、そこで陥りやすい落とし穴について解説していきます。
目次
フランクな面接で落ちるのはなぜ?
では、なぜフランクな面接で落ちてしまうのでしょうか。その理由を詳しく見ていきましょう。
不採用を和らげるため
採用担当者は時として、候補者が求める人材像に合わないと判断した場合でも、企業イメージを守るために意図的にリラックスした雰囲気を作ることがあります。
「楽しく話せたのに不採用」という経験をした人は、実はこのケースだったのかもしれません。
和やかな雰囲気で面接を終えることで、たとえ不採用になっても、企業への良い印象を持ち続けてもらえる可能性が高まるでしょう。
候補者の本質を見抜くため
フランクな雰囲気には、もう一つ重要な目的があると考えられます。
緊張が解けた状態では、その人の本来の性格や価値観が表れやすくなります。
たとえば、くだけた会話の中での言葉遣いや態度、マナーなどから、その人の普段の様子を推し量ることができます。
採用側は和やかな会話を通じて、応募者の人となりをより深く理解しようとしているのかもしれません。
フランクな面接の落とし穴と対策
面接がうまくいったと感じても、それは表面的な印象に過ぎないことがあります。
「面接官と趣味が合って盛り上がった」「笑顔で終始頷いてくれた」といった印象だけで評価を判断するのは危険です。
とはいえ、フランクな雰囲気は緊張をほぐし、自分の強みを落ち着いて伝えるチャンスでもあります。
職務経歴や志望動機は簡潔に説明する
和やかな会話の中でも自己アピールできるよう、職務経歴や志望動機は30秒程度で簡潔に説明できるようにしておきます。
また、企業の事業内容や将来のビジョンについて具体的な質問を2~3個用意しておくと、雑談から自然に仕事の話題に展開できます。
さらに、フランクな雰囲気に流されすぎず、謙虚な姿勢を保ちながら一貫した自己表現を心がけることが大切です。
表面的な同調は避ける
面接官が同意や共感を示したとしても、それは必ずしも採用に直結するわけではありません。
「面接官の意見に合わせてばかりいた」 「雑談が楽しくて仕事の話があまりできなかった」 |
こういった状況は要注意です。
むしろ、表面的な同調に終始すると、自分の個性や能力を十分にアピールできない可能性があるでしょう。
具体的な実績や経験を交えながら、自分らしさを伝えていくことが重要と言えます。
競争の存在を意識する
他にも優秀な応募者がいることを忘れてはいけません。
同じように和やかな面接を受けた候補者が何人もいる可能性があります。
企業が求める人材像をしっかりと理解した上で、自分ならではの強みを明確に示していくことがカギとなるのではないでしょうか。
フランクな面接を成功させるために
リラックスした雰囲気の中でも、実は重要な評価が行われています。
面接官の意図を読み取りながら、自分の価値を効果的に伝えることが採用への近道となるでしょう。
和やかな会話を楽しみつつも、自己アピールの機会を逃さず、誠実なコミュニケーションを心がけることで、採用担当者の印象に残る面接となることが期待できます。
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