履歴書の勤務可能時間、「いつでも大丈夫」と書いてやる気をアピールしたいですよね。
しかし、その一言が採用担当者を困らせ、選考で不利になることも。
本記事では、「いつでも」がNGな理由と、柔軟性を効果的に伝えるための正しい書き方を解説します。
職種別の例文も紹介するので、あなたの状況に合った書き方がきっと見つかります・・!
目次
「いつでも」に込めた応募者の想い
転職や就職活動で履歴書を書く際、「勤務可能時間」という欄に悩む方は少なくありません。
とくに「いつでも」と書きたくなる背景には、次のような心理があります。
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実際、過去のコラムでは「曜日ごとに勤務時間が違う場合の書き方」を紹介しました。
それに比べて「いつでも」は簡潔で便利に見えます。
しかし一言で済ませることで、採用側に誤解を与えてしまう危険もあるのです。
採用担当者の「いつでも」に対する本音
「勤務可能時間:いつでも」という記載を見て、採用担当者はどのように受け止めるのでしょうか。
一見すると「意欲的で頼もしい」と感じる人事担当者もいるでしょう。
しかし多くの場合、次のような懸念が生まれます。
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つまり「いつでも」は、必ずしもプラスに働くわけではなく、むしろ判断を迷わせる表現なのです。
【失敗例】「いつでも」が裏目に出るケース
ここでは「いつでも」と書いたことで逆効果になりやすい具体例を挙げます。
1. フルタイム勤務(正社員)の場合
事務職や営業職では「平日9時~18時勤務、土日休み」が基本です。ここに「いつでも」と記載すると、
- 「夜勤やシフトもOKという意味なのか?」
 
 
- 「むしろ勤務時間が安定しないのでは?」
 
 
といった誤解を招く可能性があります。
2. 契約社員やアルバイトのシフト制
飲食店や販売職などでは「週3日以上勤務可能」「土日勤務できる方歓迎」といった条件が明示されます。
そこで「いつでも」と記載すると、
- 本当に全時間帯に対応できるのか?
 
 
- 逆に希望条件がなく予定調整しづらいのでは?
 
 
と採用側が疑問を抱きます。
3. 医療・福祉・介護職
看護や介護職では「2交替」「3交替」といった勤務体系があります。
「いつでも」と書いてしまうと、勤務体系を理解していないと判断される恐れがあるのです。
このように、職種や雇用形態によっては「いつでも」が誤解や不安を与える要因になるのです。
【成功の戦略】「いつでも」を「柔軟性」に言い換える極意
では、採用側に安心感を与えつつ柔軟性をアピールするには、どのように書けばよいのでしょうか。
1. ベースの時間を明記する
例:
 「基本的には平日9時~17時を希望しますが、土日・夜勤シフトにも柔軟に対応可能です」
 → 基準を示しながら調整可能であることを伝えられます。
2. 職種に合わせて表現する
医療・介護系なら、
 「2交替・3交替を含め、貴社のシフト体系に柔軟に対応可能です」
 → 勤務形態を理解していることを示し、採用側に安心感を与えられます。
3. 譲れない条件を明示する
「残業はできませんが、平日の勤務時間帯は柔軟に対応可能です」
 「週3日以内勤務を希望しますが、曜日は調整可能です」
 → 条件を正直に伝えることでミスマッチを防ぐ効果があります。
このように、ただ「いつでも」と書くのではなく、 「基準+柔軟性」 をセットで伝えることが戦略的な書き方といえます。
求人の「勤務時間」キーワードから読み解く戦略
応募前に求人票をよく読み、「勤務時間」「休日」に関するキーワードを分析しましょう。
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このように、求人票のキーワードを読み解き、自分の希望と合わせて記載を調整することが成功のカギです。
まとめ:「いつでも」は卒業!柔軟性を具体的に伝えよう
「勤務可能時間:いつでも」という記載は、応募者の柔軟性を示す一方で、採用担当者を迷わせたり、不安を与えたりすることがあります。
転職活動においては、求人内容を正しく理解し、自分の条件を整理した上で「柔軟性を具体的に表現する」ことが重要です。
履歴書は応募者の第一印象を左右する大切な書類。
安易に「いつでも」と書くのではなく、採用側が安心して判断できるよう、 戦略的かつ具体的な表現 を心がけましょう。
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