2025/10/31

履歴書の勤務可能時間は「いつでも」でOK?採用担当者に響く書き方【例文あり】

履歴書の勤務可能時間、「いつでも大丈夫」と書いてやる気をアピールしたいですよね。

しかし、その一言が採用担当者を困らせ、選考で不利になることも。

本記事では、「いつでも」がNGな理由と、柔軟性を効果的に伝えるための正しい書き方を解説します。

職種別の例文も紹介するので、あなたの状況に合った書き方がきっと見つかります・・!

「いつでも」に込めた応募者の想い

転職や就職活動で履歴書を書く際、「勤務可能時間」という欄に悩む方は少なくありません。

とくに「いつでも」と書きたくなる背景には、次のような心理があります。

  • 入社意欲の高さを伝えたい
    「どんな条件でも合わせるので採用してほしい」という想い。

  • 柔軟性をアピールしたい
    「時間に縛られない=即戦力になれる」と考える。

  • シンプルに済ませたい
    曜日や時間帯が日ごとに異なる場合、詳細を書くより「いつでも」とした方が分かりやすいと思う。

    実際、過去のコラムでは「曜日ごとに勤務時間が違う場合の書き方」を紹介しました。

    それに比べて「いつでも」は簡潔で便利に見えます。
    しかし一言で済ませることで、採用側に誤解を与えてしまう危険もあるのです。

    採用担当者の「いつでも」に対する本音

    「勤務可能時間:いつでも」という記載を見て、採用担当者はどのように受け止めるのでしょうか。

    一見すると「意欲的で頼もしい」と感じる人事担当者もいるでしょう。
    しかし多くの場
    合、次のような懸念が生まれます。

    • 勤務条件の枠に当てはめられない
      採用側は求人を「フルタイム(9時~18時)」「シフト制」「夜勤あり」といった条件で分類しています。
      曖昧な「いつでも」では、どの枠に当てはまるのか分かりません。


    • 安易に書いたのでは?と思われる
      本当に柔軟性があるのか、それとも深く考えずに書いたのかが判断できず、採用側は不安を感じます。

    • 正社員枠でマイナスに作用することも
      例えば、事務職や営業職など「毎日定時に出勤」が前提の仕事では、「いつでも=時間にルーズ」と誤解される恐れがあります。


    つまり「いつでも」は、必ずしもプラスに働くわけではなく、むしろ判断を迷わせる表現なのです。

    【失敗例】「いつでも」が裏目に出るケース

    ここでは「いつでも」と書いたことで逆効果になりやすい具体例を挙げます。

    1. フルタイム勤務(正社員)の場合

    事務職や営業職では「平日9時~18時勤務、土日休み」が基本です。ここに「いつでも」と記載すると、

    • 「夜勤やシフトもOKという意味なのか?」

    • 「むしろ勤務時間が安定しないのでは?」

    といった誤解を招く可能性があります。

    2. 契約社員やアルバイトのシフト制

    飲食店や販売職などでは「週3日以上勤務可能」「土日勤務できる方歓迎」といった条件が明示されます。
    そこで「いつでも」と記載すると、

    • 本当に全時間帯に対応できるのか?

    • 逆に希望条件がなく予定調整しづらいのでは?

    と採用側が疑問を抱きます。

    3. 医療・福祉・介護職

    看護や介護職では「2交替」「3交替」といった勤務体系があります。
    「いつでも」と書いてしまうと、勤務体系を理解していないと判断される恐れがあるのです。

    このように、職種や雇用形態によっては「いつでも」が誤解や不安を与える要因になるのです。

    【成功の戦略】「いつでも」を「柔軟性」に言い換える極意

    では、採用側に安心感を与えつつ柔軟性をアピールするには、どのように書けばよいのでしょうか。

    1. ベースの時間を明記する

    例:
    「基本的には平日9時~17時を希望しますが、土日・夜勤シフトにも柔軟に対応可能です」
    基準を示しながら調整可能であることを伝えられます。

    2. 職種に合わせて表現する

    医療・介護系なら、
    「2交替・3交替を含め、貴社のシフト体系に柔軟に対応可能です」
    → 勤務形態を理解していることを示し、採用側に安心感を与えられます。

    3. 譲れない条件を明示する

    「残業はできませんが、平日の勤務時間帯は柔軟に対応可能です」
    「週3日以内勤務を希望しますが、曜日は調整可能です」
    条件を正直に伝えることでミスマッチを防ぐ効果があります。

    このように、ただ「いつでも」と書くのではなく、 基準+柔軟性 をセットで伝えることが戦略的な書き方といえます。

    求人の「勤務時間」キーワードから読み解く戦略

    応募前に求人票をよく読み、「勤務時間」「休日」に関するキーワードを分析しましょう。

    • 「シフト自由」「短時間勤務OK」
      → 「いつでも」に近い柔軟な表現が許容されやすい。
      例:「曜日・時間帯とも柔軟に対応可能です」

    • 「日曜休み」「土日祝休み」
      → 求人条件を無視して「いつでも」と書くと逆効果。
      例:「基本的には平日勤務を希望します。貴社カレンダーに合わせて調整可能です」

    • 「フルタイム歓迎」
      → 「9時~18時勤務を希望」と明記し、
      例:「繁忙期は残業にも柔軟に対応可能です」と補足すると好印象。

      このように、求人票のキーワードを読み解き、自分の希望と合わせて記載を調整することが成功のカギです。

      まとめ:「いつでも」は卒業!柔軟性を具体的に伝えよう

      「勤務可能時間:いつでも」という記載は、応募者の柔軟性を示す一方で、採用担当者を迷わせたり、不安を与えたりすることがあります。

      転職活動においては、求人内容を正しく理解し、自分の条件を整理した上で「柔軟性を具体的に表現する」ことが重要です。

      履歴書は応募者の第一印象を左右する大切な書類。
      安易に「いつでも」と書くのではなく、採用側が安心して判断できるよう、
      戦略的かつ具体的な表現 を心がけましょう。

      ▷関連記事:希望勤務時間が日によって違う場合の履歴書の書き方は?【例文あり】

       

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