「30代で転職を考えているけど、転職先が見つかるか不安」
「転職活動にはどのくらいの期間がかかるんだろう」
「そもそも30代の転職は難しいのかな?」
30代で転職を検討していて、このような悩みを持つ人は少なくありません。
転職活動は1歳でも若いほうが有利とよく言われますが、フレッシュな20代を過ぎた30代での転職はどのくらいの期間かかるものなのでしょうか?
今回は30代の転職活動の平均期間や転職市場における30代の価値、早く内定を得るためのコツについて紹介します。
目次
30代の転職活動の期間は平均でどのくらい?
厚生労働省の調査によると、全年代の転職者が転職活動を始めてから離職するまでの期間は「1ヶ月以上3ヶ月未満」がもっとも多く、次いで「1ヶ月未満」「3ヶ月以上6ヶ月未満」となります。
30代の転職者に絞った場合でも他の年代と比べて大きな変化はなく、多くの人が転職活動を始めてから遅くとも6ヶ月以内には内定を得て転職活動を終えていることになります。
20代の転職活動よりも期間は長くかかる?
転職市場を調べてみると、転職者でもっとも多い年代は20代の若者であることが分かります。
20代の転職者はスキル不足や経験が浅い場合がありますが、フレッシュな人材を求めている企業やポテンシャルに期待して採用するケースが多いです。
そのため30代と比較して大きな差はないものの、平均すると20代のほうが少しだけ内定までのスピードが早いようです。
30代の転職活動はやっぱり不利?
30代になってから転職したい気持ちはあるものの、「30代で転職活動を始めても成功しにくいのでは?」と不安を抱えている人は少なくありません。
ここからは、30代の転職事情について詳しく解説していきます。
求人数は増えているのでチャンスはたくさんある
厚生労働省による公共職業安定所の求人数とりまとめによると、転職市場全体の求人数は年々増加傾向にあります。
新型コロナで一度求人が減ったものの令和4年以降は毎月安定した求人数があり、有効求人倍率は1.3倍程度で推移しています。
求職者一人に対して1.3件の求人がある状態のため、近年は求職者が仕事に就きやすい・転職しやすい状況と言えるでしょう。
年齢が上がるにつれ求められるスキルも高くなっていく
現在は求人数が多く転職しやすい状況ではあるものの、転職では年齢が上がるにつれて企業が転職者に求めるスキルも高くなっていくのが一般的です。
30代での転職では即戦力として活躍することはもちろん、高い専門性やマネジメントスキルを求められるケースも少なくありません。
30代での転職、年収は上がる?
30代の転職では年収が上がるケースもあれば、前職よりも年収が下がってしまう人もいます。
経験が浅く即戦力として活躍できない場合の転職では年収アップは難しいため、年収が下がることも覚悟しておく必要があるでしょう。
30代で年収アップを目指して転職をする場合、自分のキャリアや資格、専門性などをしっかりと活かせる転職先を見つけることが大切です。
30代の転職で未経験職種を目指すのは厳しい?
30代の転職は前職と同じ職種で経験を活かしながら異業種へチャレンジするケースが多く、次いで多いのが前職と同業種・同職種への転職です。
勤務条件や年収アップを狙って経験のある仕事を選ぶ転職者が多い中、30代でまったくの未経験職種へ転職する人も3割ほどいます。
ポータブルスキルがあると有利
ポータブルスキルとは、業種や職種が変わって新しい環境でも活かすことのできるスキル(持ち運びできるスキル)のことです。
具体的にはコミュニケーション能力、問題解決力、プレゼン力、スケジュール管理能力、マネジメント力など。これらのスキルがある人材は「市場価値の高い人材」と判断されるため、未経験でも転職しやすくなるでしょう。
ただし、自分が持つスキルを面接でアピールできるようにしっかりと自己分析をおこなうことが必要です。
人手不足な業界は30代 未経験でも転職しやすい
「自分には特別なスキルがないから転職できないかもしれない」と不安に感じる人もいるでしょう。
常に人手不足な状態が多い業界では30代の未経験者でも採用されやすいため、異業界・異業種に挑戦してみたい人にはおすすめです。
<30代未経験でも転職しやすい業界> ・介護 ・運送(ドライバー) ・保育 ・建設 ・飲食、サービス ・医療、福祉 など |
人手不足の業界では、業務に資格が必要な仕事でも入社後に会社負担で資格を取得できる支援制度を整えている企業もあります。
「未経験だから」「資格がないから」と簡単に諦めず、興味がある企業は求人をしっかりとチェックしてみましょう。
30代の転職活動で早く内定をもらうため5つのポイント
最後に、30代の求職者が転職活動を長引かせず短期間で終わらせるために知っておきたいポイントについて解説します。
自分の過去の経験・スキルを分析する
企業が30代の転職者に求めるものは、やはり「即戦力として活躍してくれること」です。
未経験の業界・業種にチャレンジする場合を覗き、多くの30代は前職よりも良い条件で転職したいと考えるのが一般的。
条件の良い企業は人気が高くライバルも多くなります。
まずは自己分析と企業分析をしっかりとおこない、自分がその企業から求められることと、どのようなメリットをもたらすことができるのか考えて自己PRをまとめましょう。
転職活動の時期を考慮する
新卒の一括採用と違い、中途採用は通年を通しておこなっている企業がほとんどです。
業界によって繁忙期が異なるように、中途の採用活動が活発になる時期もそれぞれ異なります。
例えばサービス業では2〜3月に求人が伸びる傾向にあり、一般的な企業では3月や9月に募集をする企業が多いです。
コミュニケーション能力をアピールする
企業は30代の転職者のスキルはもちろん、職場に馴染めるコミュニケーション能力があるかどうかという点も重視しています。
「転職先でも問題なく人間関係を築けそう」と採用担当者に思ってもらうため、面接では受け答えをしっかりとおこない、コミュニケーションスキルがあることをアピールしましょう。
特にハイクラス転職や管理職など高い能力を必要とする職種の面接では、話を簡潔にまとめたり、面接官の質問の意図を理解してテンポよく対話のキャッチボールをおこなったりすることで印象が良くなります。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すると、30代の転職でも自分に合った企業を紹介してもらえる可能性があります。
また、年収の相談や自己PRの添削をおこなってくれるエージェントもあるため、「なかなか転職活動に踏み切れない」「何から始めていいのか分からない」と悩んでいる人にもおすすめです。
自分に合った転職サイトを活用する
転職活動で早く内定を得るために必要なのが転職サイトの利用です。
現在はネット上に多くの転職サイトが溢れているため、どのサイトを使えばいいのか決められないと悩む人も少なくありません。
「とりあえず有名なサイトで探そう」という求職者も多いですが、ライバルが多くなり転職活動の期間が長引いてしまう可能性もあります。
30代の転職活動では、知名度だけで転職サイトを選ぶことはせずに自分の理想の転職に合った転職サイトを活用しましょう。
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